展示概要
出勤してすぐ、「必ず」コーヒーを飲む。昼食後、「ぜひ」コーヒーを飲む。人に会う時、コーヒーを「一緒に」飲む。私は、「いつも」コーヒーを飲む。
「コーヒーって、そんなに美味しい?」と聞かれる。即座に「はい」と答えるには、まあ、世の中にはコーヒーより美味しいものはいくらでもある。「じゃあ、なぜ飲むの?」と聞かれても、適当な答えが思い浮かばない。ただ、気が向いたら体が欲しがる。
統計によると、韓国人の好きな食べ物の2位にコーヒーがあるという。1位が白菜キムチ、3位がご飯である*。ご飯とキムチとコーヒーはいつも連れ添う仲間になり、一世紀以上前にこの地に入ったコーヒーは韓国人の民俗食品となった。
当展示は、そのコーヒー好きで世界でも有名なコーヒー共和国、韓国のコーヒー文化を紹介する。どのような理由と事情が私たちの手にコーヒーカップを握らせたのかを探る展示である。
コーヒーの話で埋め尽くされた展示会場を出ると、一杯のコーヒーが思い浮かぶかもしれない。
昨日も、今日も、明日も、まだまだ歩まなければならない私たちの人生を少しだけ甘くしてくれる一杯のコーヒーが...。
*出典:国民栄養統計、韓国保健産業振興院、2021