人は、生き物は皆死ぬ。
死は、永劫の歳月の間、生き残った者たちに顔を隠してきた。
それ故に私は死がいつも不慣れだ。
死とは見知らぬ世界に向かう旅の始まりだと言われている。
死を見つめる生者の心は悲しみに満ちているが、
その旅路を共にすることはできない。
ただ、旅立たねばならない者に道連れをつけるだけだ。
どうしようもないその道の唯一の友がまさにコットゥである。
生まれるときに産婆が私を取り上げ、両親が導いてくれたように、
この世の息が終わり、あの世の息をし始める瞬間、
私を迎え、導いてくれる存在、
「コットゥ」を紹介する展示を準備した。
昔の人々は「亡くなる」という言葉を「お帰りになった」と表現した。
私たちが死んで行く場所は、結局私たちが来た場所であるという意味だろう。
色とりどりのコットゥたちと共に、
私たちの魂の故郷へと帰る旅路を行進しながら、
韓国人の伝統的な世界観と、
今や美しい文化遺産に姿を変えた展示資料を通して、
生と死について考える時間になることを期待している。