千の顔を持つ蛇

2024-12-18
  • タイトル:千の顔を持つ蛇
  • 期間:2024年12月18日(水)〜 2025年3月3日(月)
  • 会場:国立民俗博物館第2展示室
  • 展示内容:世界中の民間伝承と文化における蛇に対する複雑な認識
  • 展示構成:
    第1部:賢い蛇
    第2部:恐ろしい蛇
    第3部:神聖な蛇

展示概要

韓国人は巳年生まれの人を賢いと考えています。
十二支の中で蛇は知恵を象徴しているからです。
しかし、ヘビについて伝えられる物語は、たいていヘビを恐ろしい存在として表現します。
ヘビの見た目、一部のヘビの攻撃的な性質、そして致命的な毒は人間に本能的な恐怖を抱かせます。
そのため、蛇は超越者に従い、悪人を罰する存在として描かれることもあります。
人間はヘビを恐れながらも、一方でヘビを神聖視しています。
ヘビが脱皮しながら成長する姿や、冬に姿を消し、春になると再び出現する生存本能に驚嘆したからです。
このような特性から、ヘビは異次元の世界を行き来し、さらには人間に幸福と豊かさをもたらす神聖な存在とも考えられています。
このように、ヘビは恐ろしくも正義であり、不気味でありながら不思議であり、身近でありながら神聖な存在として私たちと共に生きてきました。
今回の展示は、巳の年に合わせて、ヘビと共に生きてきた人間の姿を振り返るために企画されました。
ヘビという動物に千の顔を与えた人間の複雑な心を超えて、すべてのことが思い通りになる「万事順調」な乙巳年になることを祈願いたします。