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タイトル 箕山の風俗画から民俗を探る
会期 2020.5.20~2021.3.1
会場 企画展示室 1

展示概要
国立民俗博物館は、箕山·金俊根生没年不詳の風俗画に記録された韓国の民俗の痕跡と変化像を探り、‘民俗とは何か?’を探索する特別展 《箕山の風俗画から民俗を探る》を企画しました。
箕山·金俊根は、19世紀末から20世紀初めに活動した画家です。 彼は朝鮮時代を代表する風俗画家である檀園·金弘道や蕙園·申潤福のように、よく知られている人物ではありませんが、彼らに比べてはるかに多様な主題の風俗を描きました。19世紀末頃に韓国に入ってきた写真よりも、彼が描いた風俗画には生業や衣食住、儀礼、遊びなど、一世紀前に暮らした人々の生活の様子がそのまま写し出されていて、その価値は非常に高く評価されています。
この展示は、プロローグ、第1部 「風俗がひそひそ話しをする」、第2部 「風俗を証言する」、エピローグで構成されています。第1部 「風俗がひそひそ話しをする」は、市場に始まり村、家、野原に至るまでの生活空間とともに、生涯儀式である婚礼儀式と喪·葬儀、社会制度である教育と刑罰などを主題に描いた風俗画を紹介します。第2部 「風俗を証言する」では、風俗画とその中に登場する様々な器物を通じて、一世紀にわたり変化し、持続する風俗を紹介します。
風俗は人と時代が変わる中で、絶えず変化し続けています。
今回の展示を通じて、私たち暮らしと民俗の意味を考えてみてください。


箕山の風俗画から民俗を探る



風俗がひそひそ話しをする
私たちには見慣れない、19世紀末から20世紀初めまでの箕山風俗画の中の民俗をくわしくうかがう場です。150点余りの風俗画が生活空間と時間の流れに従って繰り広げられます。
人と物が集まる市場をはじめ、そこで繰り広げられる様々な演戯、冠作りのような多種多様な手工業、婚礼と喪·葬儀のような生涯儀式、面白い遊び、刑罰制度に至るまで様々な素材の絵に目を曝すと、一世紀前の風俗がひそひそと話しかけます。
<村のはたご屋>では、家で豚を飼い、<踏靑に行く様子>では、三月節句に若草を踏みながら春を楽しんだことが分かります。このように、当時の人々が我達に小さな声でこそこそとおしゃべりするでしょう。耳を欹ててじっくり探ってみると、意外な楽しさと新しさが見つかり、当時の風俗が親しく近寄ってくることを経験できます。


風俗を証言する
19世紀末から20世紀初めの箕山風俗画とその中に登場する器物を通じて、変化したり或いは変化していない民俗の変化像をうかがう場です。絵を詳しく見てみると、今では姿を消したきぬた(砧)もあるし、形と使用の意味は変わりましたが機能は一部残っている冠もあります。また、材質だけ変わり用途は残っている碁盤·将棋盤と扇·タバコもあり、形式は変わりつつあるが儀式はまだ続いている婚礼もあります。これにより、器物の形と意味、用途と機能、そして儀礼の形式が衰退·変化·持続する民俗の特性が見られます。このように、民俗の変化像を見ながら´民俗とは何か?´を考えることができるでしょう。


風俗は変化する
民俗は伝承されますが変化します。人々が変わり、世代が変わるように、当然のことながら民俗も変化します。したがって、民俗は過去にとどまらず、未来に向かっています。わずか一世紀前の風俗が不慣れながらも親しみ深く感じるのは、私たちに韓国人のDNAがあるからです。それ故、私たちの民俗は、絶えず変化し持続するということに共感できることでしょう。

掲載日 2020-05-20