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タイトル 疫病、日常
会期 2021.11.24~2022.03.01
会場 企画展示室 1

展示概要
「不在」。私たちは、人や物が身の回りから消えた後に、その大切さに気づきます。2020年、突然現れた新型コロナウイルス感染症COVID-19により、平凡な日常や、誰かとともに感じるぬくもりは私たちのもとから消えてしまいました。
疫病流行り病は古くから繰り返し人々の間で広がって、人間の願いである無病長寿を脅かし、日常生活を大きく揺るがしてきました。韓国では恐ろしいものを指して「虎患媽媽痘瘡の異称よりも怖い」という表現を使うことがありますが、このように日常の言葉に疫病についての表現が溶け込んでいるということは、私たちが長い間疫病とともに生きてきたことを示しています。

「新型コロナウイルス」と「マスク」。この2つの言葉は私たちに「平凡な日常」「一緒にいること」の大切さを気づかせてくれます。コロナ禍2年目。会いたい人に会えない日々が続くなか、国立民俗博物館は、過去から現代に至るまでに人々の暮らしを揺るがした主な疫病と、それを一緒に乗り越えた姿を振り返る企画展「疫病、日常」を開催します。
企画展「疫病、日常」は3部構成となっています。「第1部日常+ 疫病」では、この地を襲った疫病と、疫病に向き合った人々に注目します。「第2部日常- 疫病」は、疫病を克服して生き残るために努力した人々の治療法に焦点をあてます。「第3部日常± 疫病」は、疫病のなかでも絶えることなく続いてきた私たちの日常と、「一緒にいること」の意味を守ってきた人々の物語を紹介します。

本展を通して、疫病で疲弊した人々の心にひと時の安らぎがもたらされることを願っております。どうか、疫病の流行にさらされても希望を捨てなかった私たちの姿に触れてください。
なお、平凡な日常に戻ることを夢見ながらも、疫病と一緒に生きる知恵を持つきっかけになれば幸いです。



疫病、日常



第1部日常+ 疫病
古くから人間と疫病は切っても切れない関係にありました。疫病に関する韓国で最も古い記録は、『三国史記』の「百済本紀」に記されています。紀元前15年B.C.15に疫病が広まったということなので、私たちと疫病の共生は2,000年を超える歴史を有するということになります。そして、今この瞬間にも疫病は人間の暮らしの中に入り込み、新型コロナウイルスに関するニュースや安全案内メッセージなどがさかんに伝えられています。時代によって疫病を指す言葉はさまざまで、それを伝達する方法もいろいろありました。日記や絵画、パンソリにも、疫病と向き合った人々の姿が描かれています。


第2部日常- 疫病
疫病は昔から多くの人々の命を奪い、日常生活を大きく揺るがしました。しかし、人間は疫病の前にただ屈した
わけではありません。疫病から逃れるための人間の努力は、いつの時代も壮絶なものでした。医術の力を借りたり、媽媽拝送クッ(媽媽=痘瘡を追い払う儀式)やお守りのような民間信仰に頼ったりと、あらゆる手を尽くしました。また、疫病が収まった後も、疫病が再び人々に襲いかからないよう予防策に手を尽くしました。


第3部日常± 疫病
人間は生きていくなかで数多くの疫病に遭遇します。このことは歴史を紐解いても間違いなく、現在を生きる私たちもコロナ禍を経験しています。おそらく未来にも得体の知れない疫病が出現し、人々の日常を揺るがすことになるでしょう。しかし、人間は新しい疫病と向き合いながら生きる方法を絶えず模索してきました。そして、人と人が距離を置かずに会えるよう努力しました。人間は一人では生きていけない存在だからです。疫病にあって距離を置く風景は、過去と現在でよく似ています。つまり、時代は違えど、同じような方法で疫病に立ち向かっていたのです。


エピローグ 疫病は過去や現在と同じく、これからも私たちの前に現れるでしょう。
私たちは過去や現在と同じく、これからも一緒に疫病に立ち向かうでしょう。


掲載日 2021-11-24