タイトル | 今日も、記念:私たちが記念品を大切にする理由 |
---|---|
会期 | 2025年05月27日~2025年9月14日 |
会場 | 国立民俗博物館第1展示室 |
![]() 展示槪要私たちは人生の中で、数多くの瞬間を記憶に残したいと願います。
その記憶を心に刻み、ときには手に取れるかたちで残します。 「記念」とは、大切な時間を忘れたくないという思いから始まります。 記念品は、その思いがこもった小さな証です。 あふれるほどの「記念」と「記念品」に囲まれた今、私たちは本当の「記念」の意味を見失ってはいないでしょうか? その意味をもう一度見つめ直すために、私たちは「記念品」というモノに注目します。 特別な瞬間を残したいという気持ち、共に過ごした記憶を分かち合いたいという願い、人生の大切な記憶を手元に置いておきたいという切実な想い。 たったひとつの小さなモノに込められた「記念」の意味を、今あらためて見つめ直します。 あなたにとって、記念品とは何ですか? 第1部 日常の中の「記念」記念品は、考えれば考えるほど不思議な存在です。買わなければ後悔しそうで、買ってみると持て余してしまうこともあります。 大切だけど、どこか中途半端で、捨てるにはもったいない。 そうして積もり積もった記念と記念品。 いつの間にか、「記念」は特別な出来事ではなく、日常のひとコマになっていました。 この壁面には、そんな「記念」の断片がちりばめられています。 記憶を残そうとする気持ち、なにかを手元に留めておきたいという習慣、 「記念」とは、私たちの暮らしにもっとも身近な習慣なのかもしれません。 ![]() ![]() 第2部 私たちが記念品を大切にとっておく理由私たちはなぜ、記念品を手元に残すのでしょうか?
「記念」とは、記憶の価値を誰かと分かち合いたいという、ひとつのかたちです。 特別な時間を記憶にとどめ、共に過ごした心を伝え、歩んできた道のりを証明するために、 人々は記念品を残してきました。 記念品は、ただの「思い出の品」ではありません。 それは、記憶をかたちにし、時間を留め、私たちの人生の物語を紡いでいくための「物理的な証拠」なのです。 増えすぎた記念品のなかで、私たちは改めて考えます。 本当に忘れたくないもの、大切にしたいものは何か。 「記念」とは、過去にとどまるものではありません。それは、人生を証し、記憶をつないでいく、私たちの物語です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 第3部 わたしの人生の記念品「記念」は、私たちの人生の一瞬一瞬にしみ込んでいます。
私たちは、大切な人と過ごした時間、長い努力の末に得た瞬間、ふと手にした特別な記憶を、それぞれのかたちで心にとどめています。 「記念」は、特別なものでなくてもいいのです。 たとえ小さな一つのモノであっても、それが過ごしてきた時間を証し、心と心をつないでくれるのです。 ここには、六つの異なる物語と、そこに秘められた「記念」のかけらが集まっています。 あなたにも、大切にしたい人生の一場面がありますか? ![]() ![]() エピローグ わたしの記憶、わたしたちの記念 |
|
掲載日 | 2025-05-26 |