, タイトル, 会期, 会場, 内容, カテゴリー, 掲載日, 파일 상세정보 입니다.
タイトル 京畿何如!
会期 2015-08-05 ~ 2015-10-31
会場 ExhibitionⅠ

京畿何如!


国立民俗博物館は、2015年『京畿民俗文化の年』事業の一環として、これまでの研究成果と2104年に実施した京畿地域の学術調査と研究結果をもとに、京畿道と共に『京畿何如!』特別展を設けました。

京畿道は、北側に大きな川が流れ、南側には広い平野、東側に高い山、西側は海に接した自然に恵まれている地域であり、古くから住みやすい土地として知られています。このような自然を背景に、京畿道では多様な生き方や民俗が共存するようになりました。また、京畿道はソウルと地方をつなぐ架け橋として、多様な民俗が集まっては散らばりながら全てが交わる抱擁の土でもあります。

当展示は、京畿道の東西南北の四つの地域で広がった生業と遊びをはじめ、民俗のアイデンティティーを見出すために企画された場であり、1京畿を知る 2京畿に出逢う 3京畿に集まるという構成になっています。観覧客は京畿道の全域を旅するように歩きながら、京畿道の生活と民俗を理解し、それぞれの地域を比較することができると思います。

この場を通じて、古くから「国家の根本の地」と称えられた 京畿道の過去と現在を見て回り、韓国の未来を導いて行く力を発見する時間となることを期待しています。


1京畿を知る
「京畿」というのはソウルとその近い周りの地方を意味する。古くから 京畿道は朝鮮半島の中央に位置し、「国家の根本の地」と称えられるほど 政治、経済、文化の中心的な役割を担ってきた。また、四通八達の道を介してソウルと地方をつなぐ架け橋になるなど、京畿道は長い歳月の中で韓国の文化と物産の集散地であると同時に、軍事の要衝地として歴史の重要な舞台になっていた。

2 京畿に出逢う
京畿道は東西南北それぞれが異なる自然環境を有している。
南部地域は広い平野地帯が広がり、東部地域は高い山を背景にする山間地帯であり、北部地域は大きな川が流れ、西部地域は西海と接している。このような自然環境に応じて生業が発達し、多様な民俗が生じて、亀遊び、農楽、ドダングッ(村の安泰と繁栄を祈って行うシャーマン儀式)など、 京畿道の民俗遊びとして今日まで伝えられている。

3京畿に集まる

京畿道は韓国で生産される物産の集散地である。
物産は道を通じて運ばれることになるが、ソウルから地方へ、または地方からソウルへ運ぶには、必ず京畿道を経由しなければならなかった。そのため、 京畿道は古くからソウル(漢陽)に必要な米や野菜、薪、塩、水産物などを供給する地であり、配給路であった。そこでは自然に大きな市場が形成され、市場を中心に演戯集団ができ、南側に男寺党、北側には別山臺が活動するようになった。
地域の特産物も発達し、驪州、利川、広州の焼き物、江華島のバンダジ(櫃の形をした衣服箪笥)、安城の真鍮の器などは 京畿道だけでなく韓国を代表する特産物になっている。


京畿南部
京畿南部の地域は、安城、平沢一帯に広い平野地帯が形成されている。ここの人々はほとんど農業を基盤に生業を立ててきたが、これにより村の共同体の文化も発達した。共同の労働組織であるドゥレを始め、亀遊び、農楽など、京畿道を代表する民俗遊びが今日まで伝えられている。 この地域には漢陽と地方をつなぐ三南路と嶺南路があり、これらは主要な交通路となり、安城と平沢には大規模な市場が発達した。

京畿東部
京畿東部の地域は、江原道に面して加平、楊平などの高い山間地帯が形成されており、山神信仰が発展するなど独特な山間文化が形成されている。この地域の人々は山を生活の基盤としながら薬草や薪などを漢陽に供給した。漢江の水路を利用し、漢陽と江原道間には大きな木材や木炭などの多くの物資が移動した。

京畿北部

京畿北部の地域には臨津江という大きな川が流れている。臨津江は坡州、漣川などの人々にとって命と同様の存在であり、人々は川を基盤にして魚をとって生計を立てながら、川の水を引き込んで農業をする。そして、臨津江は生業の手段だけではなく、西海と京畿北部の内陸を結ぶ交通路でもあった。また、ソウルと義州を結ぶ義州路は、北へ行く代表的な道として多くの人と物産が往来する架橋だった。

京畿西部
京畿西部の地域は、西海と接しており、租税として納めた穀物船が出入りした重要な輸送路であった。この地域の人々は、昔から干潟と塩田を基盤に生活していた。潮の影響で干潟は海の幸が豊富であり、大量の塩を生産して漢陽へ容易に供給した。また、京畿道の西海沿岸には、村の安寧と太平、豊作と大漁を祈願するドダングッが伝えられている。



漢陽から始まった道は広い平野地域に至る。地方から来た職人と商人が集まり、漢陽の南側にある都会となった。

北から始まった小さな川は、複数の川と合流して大きな川となって南西に流れる。 1日に2回水路が開き、船が次ぎから次ぎへと入って来る。入り江は人々で溢れている。
西
漢陽に近いここは魚と塩が豊富で、人々の生活は裕福である。周辺には数百戸にも及ぶ塩を作る小屋が海辺に南北にわたって星のように散らばっている。

地勢は険しい山で形成されて江原道と隣接しており、江原道と似通っている。山のうねりが延々と広がり、谷間が深く、まるで金剛山を見るかのようである。

掲載日 2015-08-05